1.山域 八ヶ岳 赤岳 (標高2899m)
2.スケジュール 2022/12/29~2022/12/31 天気 : 快晴
3.メンバー
CL: まっさん、 SL: 棟梁、 食糧:よっしー、デイジー、装備:なっつー、会計:あじーた、HP:ひぐひぐ
4.概念図
美濃戸山荘Pまでは自動車で入る。初日は行者小屋まで。行者小屋でテント泊2泊。二日目に赤岳を文三郎尾根経由でピストン。3日目は下山。
5.コースタイム(所要時間約8時間15分)
【初日
赤岳山荘(11:20)→ 美濃戸登山口(11:25)→ 中ノ行者小屋跡(12:55)→ 行者小屋(14:30)
【二日目】
行者小屋(8:30)→阿弥陀岳分岐(8:35)→文三郎尾根分岐(9:45)→赤岳(10:30)→赤岳頂上小屋(10:40)→阿弥陀岳分岐(12:25)→行者小屋(12:30)
【最終日】
行者小屋(8:30)→中ノ行者小屋跡(9:05)→赤岳山荘(10:35)
6.登山口までのアクセス情報
初日早朝5時半に小牧市内に集合。自動車2台で赤岳山荘へ。諸事情により美濃戸口到着が11時ごろとなったが、日取りがよかったせいか、無事に赤岳山荘まで自動車で入れ、駐車場に停めることができた。美濃戸口から赤岳山荘への林道入口は、カラーコーンで入道を制限している。赤岳山荘の駐車場が満車の時は満車と表示がでる。この日は比較的暖かかったこともあり、チェーン装着せず駐車場まで行けた。
7.登山口情報(登山口の様子・駐車場・トイレなど)
駐車場料金は、1000円/日。駐車スペースは40~50台程度。有料トイレあり。
8.山行記録
【初日】
諸事情あり、美濃戸口についたのは10時半ごろ。年末とはいえ、行者小屋が営業していないせいか、意外に登山客が少なく、おかげで予定通り赤岳山荘の駐車場まで自動車で侵入できた。駐車場で登山装備を配分し、11時20分ごろから登山開始。ザックの重さをはかると、軽量化に励んだ人、お楽しみでお酒をいっぱい持参する人等個性がでるので、18~26Kg程度と様々。所詮、重荷を担ぐのは行者小屋までの3時間弱なので、なんとでもマネージできる。僕は、1年ぶりに24Kgのザックを背負ったが、想像以上に苦しい。今年は夏合宿訓練も徹底した軽量化に励んだので、重い荷物の歩荷訓練がでできていない。
棟梁・デイジー・あじーたの3名がパーティ内Aチーム、のこりの4名がBチーム。僕はBチームのトップで必死にAチームに食らいつこうとしたが、荷物が重くてピッチが上がらず、ちょっと気を抜くとあじーたとの差が30m以上ついている。2週間前に鈴鹿の3ルンゼに行って以降、ろくな運動していなかったので、冬山ではご法度の滝のような汗があふれ出してくる。アンダーウエア1枚になって体温調整して汗を食い止めるが、恥ずかしいの一言。練習不足での冬山入りは全くいただけない。反省。
雪はしっかりしまっており、非常に歩き易い。ふらふらになりながら、コースタイムに若干遅れて行者小屋に到着。テント数は意外に少なく、小屋の前の一等地を確保できた。水場はCLが偵察してきてくれたが、しっかり大量に湧き出ており、雪を解かす必要なし。
テント設営は結構時間がかかった。雪が柔らかく、雪の整地に手間取ったのと、竹ペグがしっかり決まらなかったからだ。それでもなんとか設営してしまうと、夕飯まで時間があるので、例によって酒盛り開始。差し入れで頂いた大量のつまみと各自持参した日本酒とワインで軽く身体をあたためて、夕食に移行。夕食は白菜・豚肉鍋とラーメン。おなか一杯になるまで食べて、二次会に突入。明日からは行者小屋の営業が始まるので、当然お酒も購入可能なはず、という前提で、持参したお酒の大部分を消費しつくし、20時に就寝。といっても、2名は下戸なので、実質5名でアルコールを消化していた。
【二日目】
6時起床。朝食はきのことソーセージのリゾット。美味しくいただく。今日は赤岳ピストンのみで時間に余裕があるので、ゆっくりペースで8時半に行者小屋を出発。今日のオーダーは、ペースの上がらないBチームが先、Aチームがその後からついていくこととした。すなわち僕がトップで進む。文三郎尾根は樹林帯を抜けるとずっと急登が続くが、荷物が軽いので昨日と違ってピッチがあがる。一方で既に2400?以上ゆえ、高度が高く高山病のリスクがある。阿弥陀からの岩稜帯の稜線にでる文三郎尾根分岐までは、ヒイヒイ言いながらもハイピッチで登れたが、稜線にでてからの岩場では、完全に息が上がってしまいペースが落ちた。前日からダイアモックスを服用開始し、高山病に備えていたために、行者小屋までは高度順化できたが、2700m付近からあとは心臓バクバクで、ペースを落とし一歩ずつ慎重に進むことにした。
「あと30分でピークだ」、と自分を励ましつつ、岩稜帯をよじ登り、なんとか赤岳のピークに到着。北アルプス方面こそ冬のどんより雲に隠れて景色が見えなかったが、金峰・瑞牆、富士山、南アルプスの白根三山、甲斐駒・千丈が完璧な美しさでお出迎えしてくれた。風速も15m以下のマイルドなもので、こんな状態のよい八ヶ岳に登山できるのは本当にラッキーだ。パーティメンバーの日ごろの行いの賜物。感謝。しばし、風の来ない赤岳頂上山荘の西側で日向ぼっこしながら、奥秩父~奥多摩の景観をおかずに昼食をとる。15分後、後ろ髪をひかれながらも下山開始。下山はAチームが先頭にたって、猛烈な勢いで駆け下りていく。早すぎて付いていけない。トレラン化したのかと思っていたら、実は理由があった。トップが「自然に呼ばれていた」。結局行者小屋まで一機に直行することになったと。さぞかし苦しかったでしょう。ご苦労様でした。
12時半には行者小屋に戻ってしまった。またまたやることがないので、酒盛りを始めようと行者小屋に酒を調達に行くと、なんと、酒がないと。歩荷要員で期待していたアルバイトが皆コロナ感染してしまい、必要物資の歩荷ができないために、この年末の小屋の営業自体キャンセルになったとか。これは痛い。昨日、行者小屋での調達前提で大部分のお酒を飲みつくしてしまった。それでも、まだまだワイン1本半とウイスキー600ccあったので、皆で大切に分かち合った。夕食は中華風スープと中華丼。20時過ぎまで美味しくいただいた。
【最終日】
6時起床。朝食はオートミールとソーセージ。オートミールの雑炊風は初めて食べた。減量には最適な食事らしい。個人的にはけっこういけると思ったが、美食家揃いの若者たちには物足りなかった模様だ。食後、ゆっくりとテント撤収。8時半に行者小屋を出発。食糧がなくなり荷物も軽くなり、2時間ほどで快適に赤岳山荘に到着。
下山後は尖石温泉縄文の湯でひと風呂あびて、その近所にある定食屋でとんかつ定食たべて精算終了。帰り際に諏訪のツルヤで天然ジュースと長野の地酒をお土産として購入し、帰路に就いた。
9.所感
お天気に最高に恵まれ、晴れた春山のような素晴らしい景色を堪能できた。当初10名位がエントリーしていた当合宿ではあったが、最終的には7名となってしまった。メンバー減少により役割分担・装備分担の変更のマネージメントに忙殺されたであろうに、嫌な顔一つせずにパーティをしっかりまとめ切ったCLのまっさん、SLとしてCLをサポートしてパーティを盛り上げて牽引した棟梁、食当として毎日おいしい料理を振舞ってくれたよっしーとデイジー、自らの装備を徹底して軽量化してたくさん共同装備を担いでくれたなっつー、さくさくっと難しい計算をして短期間に完璧な会計処理をしてくれたあじーた、皆さま、本当にありがとうございました。皆様のおかげで、快適な楽しい雪山の思い出をひとつ増やすことができました。今後も雪山訓練に励み、経験を増やして、どんどん安全に楽しい雪山登山ができるとよいですね。
10.その他
尖石温泉縄文の湯
おなじみの美濃戸口下山時御用達の公共浴場。600円。
はなぶさ本店(和食堂)
縄文の湯から6Kmの定食屋。とんかつ、そば、等あり。概ね1000円程度の定食。
TURUYA
ご存じ長野の地場スーパー。同社プライベートブランドのりんご、ブドウ、桃等の100%フルーツジュースが安くてうまい。